病気別の対策・生活の工夫・患者会などの紹介

2025年10月
  • 二日酔いの果てに辿り着いた病院での発見

    知識

    私は普段からお酒を飲むのが好きで、友人との飲み会や会社の懇親会では、ついつい飲みすぎてしまうことが少なくありませんでした。しかし、いつも翌朝はひどい二日酔いに苦しむのが常でした。激しい頭痛に吐き気、全身の倦怠感で、休日を棒に振ることも多々ありました。市販の二日酔い薬を飲んだり、ひたすらスポーツドリンクを飲んで寝たりと、様々な方法を試してきましたが、根本的な解決には至りませんでした。ある週末、前日の飲みすぎがたたって、過去最高にひどい二日酔いになってしまいました。頭はガンガン痛み、胃はムカムカして何も口にできない。ベッドから起き上がることもままならず、このままでは大切な予定をキャンセルせざるを得ない状況でした。その時、ふと「もしかして、病院に行けば何とかなるのでは?」という考えが頭をよぎりました。二日酔いで病院に行くなんて、なんだか大げさな気がして躊躇しましたが、このつらさから解放されたい一心で、私は近所の内科クリニックの門を叩いたのです。クリニックの待合室には、風邪をひいた人や体調の悪い人がたくさんいましたが、二日酔いで受診している人は見当たりませんでした。少し恥ずかしい気持ちもありましたが、看護師さんに症状を説明すると、すぐに診察室へ案内されました。先生は私の話を聞くと、「よくあることですよ。点滴で水分と栄養を補給して、吐き気止めを入れましょう」と、優しく言ってくださいました。その言葉に、私は心底安心したのを覚えています。点滴が始まると、腕から体へと水分や栄養がゆっくりと注入されていくのを感じました。最初はあまり変化を感じなかったのですが、30分ほど経った頃でしょうか、あれほどひどかった吐き気が少しずつ落ち着いてくるのを感じました。そして、点滴が終わる頃には、頭痛もだいぶ和らぎ、全身のだるさも軽くなっていることに気づきました。完全に回復したわけではありませんでしたが、少なくとも、自分で歩いて家に帰れるくらいにはなったのです。