マイコプラズマ肺炎は「子どもの病気」というイメージが強いかもしれませんが、決してそんなことはありません。大人も感染し、時には子ども以上に重症化したり、症状が長引いたりすることがあります。もし、あなたが風邪だと思って市販薬を飲んでいるのに、頑固な咳と下がらない熱に一週間以上悩まされているとしたら、それは大人のマイコプラズマ肺炎かもしれません。大人が感染した場合の症状は、子どもと似ていますが、いくつかの特徴があります。まず、発熱は38度前後のことが多く、子どもほど高熱にならないケースもあります。しかし、その微熱から平熱の状態がだらだらと長く続く傾向があります。そして、最もつらい症状となるのが、激しく乾いた咳です。一度出始めると止まらず、夜も眠れないほど咳き込むことが少なくありません。この咳が数週間にわたって続くことも珍しくなく、体力を著しく消耗させます。一般的な風邪であれば、通常は一週間程度で症状のピークを越えますが、マイコプラズマ肺炎の場合は、二週間、三週間と症状が改善しないのが大きな特徴です。大人の場合、日中は仕事や家事をしなければならないため、無理をしてしまいがちです。しかし、十分な休息をとらずに活動を続けると、肺炎が悪化したり、回復がさらに遅れたりする悪循環に陥ります。また、大人のマイコプラズマ肺炎でも、子どもと同様に薬剤耐性菌の問題は存在します。最初に処方されたマクロライド系の抗生物質が効かず、治療が難航するケースも少なくありません。市販の風邪薬で様子を見ていても、一向に熱が下がらず、咳が悪化する一方であれば、自己判断を続けては危険です。呼吸器内科や内科を受診し、マイコプラズマ肺炎の可能性を含めてきちんと診断してもらうことが大切です。大人の頑固な咳と熱、それは体が発している危険信号かもしれません。