大人がマイコプラズマ肺炎にかかると、そのしつこい症状に驚かされることが少なくありません。ただの風邪だと思っていたのに、一向に良くならない咳と熱。一体いつまでこの状態が続くのかと、不安に感じる方も多いでしょう。一般的な大人のマイコプラズマ肺炎の治療期間は、適切な抗生物質による治療が開始されてから、解熱し主要な症状が落ち着くまでにおおよそ一週間から十日程度が目安とされています。しかし、これはあくまで治療が順調に進んだ場合の最短コースです。実際には、診断がつくまでに時間がかかったり、最初に処方された薬が効かなかったりすることで、治療期間は容易に二週間、三週間と延びていきます。マイコプラズマ肺炎の治療の核となるのは抗生物質の服用です。医師から処方された薬を指示通りに飲み切ることが基本となり、その服用期間は薬の種類によって三日から十日間と幅があります。重要なのは、熱が下がったからといって自己判断で服用を中止しないことです。症状が軽快しても、体内にはまだ菌が残っている可能性があり、ここで治療をやめてしまうと再燃したり、耐性菌を生み出す原因になったりします。そして、多くの大人を悩ませるのが、熱や倦怠感がなくなった後もしつこく残る「咳」です。この咳が完全に治まるまでの期間は、治療期間とは別に考える必要があります。肺炎による気道の炎症が回復するのには時間がかかり、数週間から、人によっては一ヶ月以上も空咳が続くことがあります。つまり、大人のマイコプラズマ肺炎と向き合う際には、急性期の治療期間とその後の回復期間という、二つのフェーズを念頭に置いておくことが、心身の負担を軽減する上で大切になるのです。