ちょうど一年前の今頃、私の右まぶたに小さなポツッとした腫れができました。最初は「またいつものものもらいか」と軽く考えて市販の目薬で済ませていたのですが、これが長い闘病の始まりになるとは思いもしませんでした。その腫れは一度小さくなったかと思うと、数週間後には隣の場所に移動して再び赤く膨れ上がり、ついには左目にも同じようなしこりが現れたのです。鏡を見るたびに憂鬱になり、人前に出るのも嫌になるほどでした。眼科を三軒はしごしましたが、どこでも処方されるのは抗菌剤の点眼薬と軟膏ばかり。塗っている間は少し良くなるものの、止めるとすぐに再燃する。そんなループを繰り返す中で、私は自分の体がどこか根本的に壊れてしまったのではないかと、言いようのない不安に支配されていました。転機が訪れたのは、四軒目に訪れた専門外来の先生から「あなたの悩みは、目だけの問題ではありませんよ」と言われたことでした。先生は私の不規則な食事や、深夜まで及ぶデスクワークによる眼精疲労、そして何よりクレンジング不足を指摘しました。仕事の忙しさを理由に洗顔を適当に済ませていたことが、まぶたの分泌腺を常に窒息させていたのです。そこから私の生活改善が始まりました。まず、毎晩入浴時に五分間、蒸しタオルで目を温めることを自分に課しました。温めることで詰まっていた脂が溶け出し、まぶたが軽くなる感覚を初めて知りました。さらに、アイメイクを一切やめ、石鹸で優しく、しかし丁寧にまつ毛の根元を洗うリッドハイジーンを徹底しました。食事も脂っこいものを控え、ビタミンB群を意識して摂るように変えました。驚いたことに、この習慣を始めて一ヶ月が経つ頃には、あんなに執拗だった新しい腫れが一切出なくなったのです。残っていたしこりも徐々に吸収され、半年が経過した今、私のまぶたは元通りの滑らかさを取り戻しました。この一年で私が学んだのは、繰り返すものもらいは「今のままの生活ではいけません」という体からの切実なSOSだったということです。薬は一時的な火消しにはなりますが、火を出しにくい環境を作るのは自分自身の努力でしかありません。もし、今の私のように繰り返す腫れに絶望している方がいたら、まずは自分の生活を愛護的に見直してみてください。小さな温め習慣と清潔への意識が、何よりの特効薬になるはずです。