突発性発疹で高い熱が出ている時、赤ちゃんに薬を飲ませるのは至難の業です。特に不機嫌な状態が続く中、処方されたシロップや粉薬を無理に口に入れようとして吐き出されてしまい、途方に暮れるお母さんも少なくありません。ここでは、突発性発疹の療養中に役立つ、赤ちゃんへのスムーズな薬の飲ませ方と、よくあるトラブルへのノウハウをご紹介します。まず、粉薬については、少量の水で練ってペースト状にし、清潔な指で赤ちゃんの頬の裏側や上顎に塗りつける方法が最も確実です。この際、舌の先に塗ってしまうと苦味を強く感じて反射的に吐き出してしまうため、感覚の鈍い場所を狙うのがコツです。また、最近では服薬補助ゼリーや、少量のアイスクリーム、ヨーグルトに混ぜて飲ませる方法も推奨されていますが、突発性発疹の場合は喉が腫れていることもあるため、冷たくて喉越しの良いものを選ぶと本人の負担が少なくなります。ただし、ハチミツはボツリヌス菌のリスクがあるため一歳未満には厳禁ですし、ミルクに混ぜるのは「ミルクの味が変わってミルク嫌いになる」原因となるため避けるべきです。シロップ剤の場合は、スポイトを使用して口の脇から少しずつ流し込むのが良いでしょう。もし、薬を飲んだ直後に吐いてしまった場合、飲んでから十五分以内であれば薬が十分に吸収されていない可能性が高いため、本人の様子が落ち着いてから再度飲ませる必要があります。しかし、三十分以上経過している場合は、ある程度吸収されていると考え、次の服用時間まで待つのが一般的です。また、突発性発疹のピーク時に多いトラブルが、坐薬を入れた直後の排便です。坐薬を入れてから数分で出てしまった場合、形がそのまま残っていれば再度挿入しても構いませんが、半分溶けているようならば、どれくらい吸収されたか判断が難しいため、一時間ほど様子を見て熱が下がらないようなら医師に相談してください。さらに、薬を飲ませた後の赤ちゃんの反応も重要です。稀に解熱剤の成分に対してアレルギー反応を示し、発疹とは別の蕁麻疹が出たり、呼吸が荒くなったりすることがあります。突発性発疹自体の発疹は熱が下がってから出るものなので、熱が出ている最中に薬を飲んでから急激に皮膚が赤くなった場合は、すぐに服用を中止してください。看病の現場では、テクニック以上に「親の落ち着き」が赤ちゃんに伝染します。失敗しても大丈夫という気持ちで、少しずつ練習するように進めていきましょう。薬の時間は、赤ちゃんを苦しめる時間ではなく、少しでも楽にしてあげるための「お手伝い」の時間なのですから。