数ヶ月前、私は自分の右手の人差し指の爪に奇妙な異変があることに気づきました。爪の先端の白い部分が徐々に根元の方へ向かって広がり、まるで爪が肉から浮き上がっているような状態になっていたのです。痛みは全くありませんでしたが、隙間にゴミが入ったり、洗髪の際に髪の毛が引っかかったりするのが不快で、何より人前で手を出すのが恥ずかしくなりました。インターネットで調べると「爪甲剥離症」という言葉が出てきましたが、一体何科に行けば解決するのか分からず、しばらくは市販の保護クリームで誤魔化していました。しかし、症状は中指や薬指にまで広がり始め、ついに私は決心して駅前の皮膚科を受診しました。診察室で医師に爪を見せると、先生はすぐに「典型的な爪甲剥離症ですね」と言い、最近の生活習慣について詳しく質問されました。私は趣味でジェルネイルを繰り返していたことや、仕事で段ボールを扱う機会が多いことを伝えました。医師の説明によれば、ネイルの硬化時の熱やオフの際の薬剤、そして指先への繰り返しの衝撃が重なり、爪と下の組織を繋いでいる部分が壊れてしまったのだそうです。幸い、顕微鏡検査でカビの感染はないことが分かり、治療として炎症を抑えるための塗り薬が処方されました。医師からは「今日からネイルは一旦お休みしてください。水仕事の際は手袋をし、指先を酷使しないように」と厳しく指導を受けましたが、その言葉の裏には、これ以上悪化させないためのプロの配慮がありました。治療を始めてから二ヶ月、新しい爪が少しずつ根元から生えてくるのを確認できた時の感動は忘れられません。もしあの時、何科に行くべきか迷い続けて放置していたら、剥離した部分から菌が入り、もっと大変な事態になっていたかもしれません。皮膚科を受診したことで、自分の爪の弱点を知り、正しいケアの方法を学ぶことができました。爪の悩みはつい後回しにしがちですが、専門の先生に診てもらうことで得られる安心感は計り知れません。今、同じように爪の浮きに悩んでいる方がいたら、恥ずかしがらずに早期に皮膚科へ相談することをお勧めします。それが、再び自信を持って手元を披露できる日常への第一歩になるはずですから。