私が去年の夏に経験した体調不良は今思い出しても背筋が凍るほど過酷なものでした。当時は連日の猛暑にもかかわらず仕事の締め切りに追われ冷房をガンガンに効かせた部屋でアイスコーヒーを片手に深夜までパソコンに向かう日々を過ごしていました。最初は単なる寝不足だと思っていましたが次第に朝起きた瞬間に胃の奥から込み上げてくるような不快な吐き気に襲われるようになり大好きなはずの昼食さえも見るだけで気持ち悪いと感じるまで悪化したのです。体重はみるみるうちに減り鏡に映る自分の顔は土気色で思考力も著しく低下していました。病院を受診しても特定の疾患は見当たらないと言われ下された診断は重度の夏バテによる胃腸機能の低下でした。医師からは身体を冷やしすぎていることと生活リズムの崩れが自律神経を破壊していると指摘されそこから私の本格的な改善生活が始まりました。まず徹底したのは冷たい飲み物との決別です。どんなに暑くても温かいお茶や白湯を飲むようにしお腹を常に温めるように意識しました。最初は物足りなさを感じましたが一週間も続けると胃の不快な膨満感が薄れ少しずつお粥などの固形物を受け付けられるようになったのです。また職場のエアコンによる冷え対策としてレッグウォーマーと厚手の靴下を常備し足元からの冷えを遮断しました。最も効果を実感したのは夕方のウォーキングです。日差しが落ち着いた頃に十五分ほど外を歩きあえて汗をかくことで身体の熱放散機能を再起動させました。汗をかいた後のぬるめのお風呂は格別の心地よさでそれまで浅かった睡眠が驚くほど深くなり朝の吐き気も次第に霧が晴れるように消え去っていきました。この体験を通して学んだのは夏の不調は自分の体力を過信し自然なリズムに逆らい続けた結果だということです。今は無理な節電も過剰な冷房も避け自分の身体が今何を必要としているのかを第一に考えるようにしています。夏バテの気持ち悪さは身体からの切実な休息のサインでありそれを無理に抑え込むのではなく正しく耳を傾けることこそが真の対処法なのだと痛感した一夏でした。皆さんも自分の身体の声を無視せず早めのメンテナンスを心がけてください。