私は健康管理のために週に三回、スポーツジムのプールで泳ぐのを日課にしていましたが、去年の夏、そこで人生最大とも言える身体の不調に見舞われました。それは、ニュースで子供たちの間で手足口病が流行していると報じられていた時期でした。当初は、大人が子供の病気にかかるはずがないと高を括っており、ジムのプールでも「塩素が入っているから大丈夫だろう」と特に気にせず泳いでいました。しかし、ある水曜日の夜、突然の激しい悪寒に襲われ、体温は一気に三十九度五分まで跳ね上がりました。翌日、喉の奥が焼け付くように痛み始め、鏡で見ると見たこともないほど大きな口内炎がいくつもできていました。さらに驚いたのは、手のひらと足の裏に、針で刺されるような鋭い痛みを伴う赤い発疹が出現したことです。皮膚科を受診すると、即座に「典型的な手足口病です」と言われ、絶句しました。どこでうつったのかを振り返ると、ジムの更衣室のベンチや、プールサイドで使った共有の浮き棒、あるいはシャワー室の床くらいしか思い当たる節がありません。医師からは「最近は大人の感染も非常に多いですよ。免疫が落ちている時にウイルスを浴びると、一気に発症します」と告げられました。それからの十日間は、まさに生き地獄でした。喉が痛すぎて水一杯飲むのにも決死の覚悟が必要で、足の裏の発疹は歩くたびに激痛が走り、トイレに行くことさえ困難でした。仕事は一週間休まざるを得ず、パソコンのキーボードを打つのも指先の痛みに耐えながらという状態でした。この体験から私が学んだのは、プールの「安全神話」を盲信してはいけないということです。特に多くの人が集まる公共の場所やスポーツ施設では、目に見えない場所、例えば更衣室のロッカーの鍵や、プールの手すりなどにウイルスが付着している可能性を常に想定すべきです。それ以来、私はジムのプールを利用する際は、自分のタオルを徹底して管理し、更衣室では使い捨ての除菌シートを活用するようになりました。また、プールから上がった後は、シャワーで念入りにうがいをし、石鹸で手と顔をしっかり洗うことを習慣にしています。大人の手足口病は、単なる皮膚の病気ではなく、日常生活を完全に停止させるほどの破壊力を持っています。もし、夏場にプールを利用していて、少しでも喉に違和感を感じたり、熱っぽかったりする場合は、周囲のためにも自分のためにも、即座に活動を中止して休養を取るべきです。「自分は大丈夫」という根拠のない自信が、どれほど大きな代償を払うことになるか、私のこの苦い経験が誰かの警告になれば幸いです。
大人の手足口病はプールでうつるのかジム通いの私の体験記